Porcelain by Katsuyo Aoki
& collect
私の現在の作品制作は、陶を用い多様な装飾様式や文様などを引用した、具体的または抽象的な立体物、または陶に描画し焼き付けた絵画による表現 が主体となっています。 私がこの表現方法を用いるのは、陶という素材が持つ危うさや壊れやすさ、繊細さなどが醸し出す緊張感が現代という時代のもつ現実のバランスや精神を 上手く表すことが出来、また陶磁が装飾の歴史を長く牽引してきたという理由からです。 装飾様式は長い間にそれぞれの時代の空気や精神性を反映してきたものであり、意味や役割を担ってきたものです。過剰な装飾はしばしば美術の主要なシンからは排除されてきましたが、日本の 現代においては、ファッションや漫画の中ではそれが変化しながら変形したかたちであらわれて、ある「発酵」した姿をみせています。その装飾のかたちが私にとっては 面白く感じられます。 そして同時に、私が装飾を引用する理由のもう一つは、過去の装飾の中にある 精神性やまたは空想性や奇想性は、近代以降に社会から消えていった 様々なこと(例えば神聖なものに対する意識や暗闇への恐怖)と重なり、 それは現代の人間の精神がどこか渇望しているものなのではないかと考えるからです。
http://katsuyoaoki.s1.bindsite.jp
Inspirations.
also:
Wondering is the seed of genius.
— William Mocca
— William Mocca
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